賢く使い分けよう

現在ではモバイル通信規格が広く用いられています。次世代の通信規格では、論理値では現在の、光通信などの固定回線を大きく超えるほどの通信が可能とまでされています。これは、とても期待できる点でしょう。しかし、モバイル通信がいわゆる固定回線のように使用できない、または使用しにくい理由があります。それが、『通信制限』や『通信費』の問題です。特に、通信費の問題は深刻です。例えばモバイル通信の多くには、一か月で使用することのできる通信料が定められています。例えば7Gという通信料が定められている場合、一か月でそれを超える通信を行うと通信速度が制限されてしまいます。7Gというと、たまにパソコンでニュースを見たり、たまに動画を見たりする程度では使わないかもしれません。しかし逆に、インターネットを多く活用している人であれば、そのような通信料で制限されていては使い物になりません。また、多くの場合通信制限を解除するためには、追加料金を支払う必要があります。この点において、光回線などの固定回線に大きなアドバンテージがあると言えるでしょう。

これからのことはどうなるか分かりませんが、安定性や速度を求めるなら無線LANを用いた固定回線、同時にモバイル回線と併用して、上手に活用していくことが求められます。

無線接続のエラー

無線でのLAN接続は、有線の時のように一本道ではなく、私たちの頭上を電波が飛び交っている状態になっています。もしそれだけですと、ルータが個別の機器と通信を行うことはできませんから、ルータ側で特定の機器にIPアドレス等を振り分けることになります。これにより、複数台の無線LAN対応機器を、無線状態でルータに接続することができるのです。そのIPアドレスは、機器ごとに固定することもできますが、通常は『DHCP』という仕組みを用います。これはネットワーク上で定められている決まり、『プロトコル』の一つであり、DHCPによって自動的にIPアドレスが機器ごとに振り分けられます。また、接続するチャンネルも、その時の電波状態によって最適なものが選択されます。

しかし、まれにこのIPアドレスの振り分けがうまくいかなかったり、他の電波を発信する機器と混線して、ネット接続が遅くなったり、または接続自体行われない、といったエラーが生じることがあります。こういったエラーが起こる可能性があるのが、無線LANのデメリット、と言えます。ルータの種類や性能によっても左右されますが、Bluetoothなどの電波と干渉しやすい、というのは有線LAN使用時には起きません。

Wifiは何ができるか

そもそも昔は、ホームネットワーク内の機器は全て優先接続されていました。現代のように無線LAN規格があるわけではありませんでしたので、線がごちゃごちゃになって、どれがどれだか分からない、なんていうことも日常茶飯事でした。無線LAN製品が登場してからも、それには安定性や速度、といったいくつかの問題点がありました。しかも無線LANに対応する機器が少なかったこともあり、それは『必須』ではなく、無線LANは一つの『手段』に過ぎませんでした。もともと多く使われていた無線LANの規格は、『IEEE802.11b』が最も多く使われておりました。

しかし時代が進んでいくにつれ、『IEEE802.11a』や『IEEE802.11n』などの規格が用いられるようになり、ルータの性能も向上したため、速度や安定性の面で格段に進歩しました。現在では、有線接続の場合と比べても、ほぼ変わりない速度で通信が行えるまでになっています。私たちは、いわゆる『線』によるネットワークのしがらみから、解放されたのです。スマートフォンやタブレット機器など、無線LANに対応した端末が普及している現代だからこそ、その進歩は必然であった、と言えるでしょう。

しかし、この無線LAN、少しだけ問題点があります。どのような点でしょうか。

無線LANの特徴

現代では多くの通信機器が、『無線』状態で用いられるようになっています。これにより達成されたことは、単に私たちが線を使わなくても、インターネットが用いられるようになった、またはホームネットワーク内で自由にデータのやり取りができるようになった、という点だけではありません。それによって、『様々な情報活用のスタイル』が可能になったのです。空間や時間に囚われない、ということはそれだけで可能性がさらに広がります。単にインターネット経由で『情報を得る』ということだけでなく、それにより「情報を活用する機会」がさらに多く生まれたのです。どこでも情報を得られて、どこでも得た情報を好きなように活用できる、これはとても有意義なことと言えます。

しかしそもそも、現代では無線LANに接続しなくても、モバイル通信を契約しているモバイル機器はそれ単体で高速通信が行えるようになりました。いわゆる『2G』という通信規格を用いていた時代からは考えられないような、高速な通信が可能になりました。では、そのような高速モバイル回線がある中で、固定回線を所有し、無線LANを用いてインターネットを用いることに、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、それらの具体的な違いとは何でしょうか。

私たちが理解しているようでしていない、通信の仕組み、そもそもどうして私たちの持っている携帯機器はモバイル通信やWi-Fi通信が可能なのか、またどちらを用いるべきか、ということなどについて取り上げていきます。